空手の東京オリンピック組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(28)が師匠でもあり空手の大先輩にもあたる香川正夫氏を刑事告訴することになりました。
東京オリンピック前になぜこんなことになるのか疑問はありますが、過去からパワハラが常態化していたことは間違いないでしょう。
植草選手の選手生命にも影響するような怪我をさせてしまったことに違いないでしょうが、なぜ今頃になってと疑問が残ります。
植草選手を指導する立場にあった香川政夫氏はどんな人だったのか気になり調べてみました。
今回は植草歩が告訴した香川政夫とは?現役時代の試合動画や指導風景についてご紹介してみます。
植草歩が告訴した香川政夫とは?
植草歩選手が刑事告訴した香川正夫氏の経歴は素晴らしいものでした。
空手会の星のような人で指導者としてもすごい人ですが、1955(昭和30)年、大阪生まれです。
出身大学は帝京大学で植草選手の大学の先輩でもあります。
香川政夫氏が出場した空手の大会の成績は以下に記載しますが、組手、形ともに強いバランスの取れた選手でした。
- 1984年 第27回JKA全国大会 組手・形=2位
- 1984年 第1回IBUSZワールドカップ 団体形=優勝
- 1985年 第28回JKA全国大会 組手・形=優勝
- 1986年 第1回松濤杯世界大会 組手=3位
- 1988年 第2回松濤杯世界大会 形=2位
- 1989年 第32回JKA全国大会 組手=優勝・形=2位
- 1990年 第3回松濤杯世界大会 組手=優勝・形=2位
これだけの実力があり、指導者としても優れているのにと思ってしまいますが、昔から稽古の厳しさでは知られる空手の世界なので多少怪我をしてもぐらいの気持ちはどこかにあったのかもしれません。
香川政夫の現役時代の試合動画や指導風景について
香川政夫氏が所属している日本空手松涛連盟は元々空手の流派としてはかなりハードな流派といえます。
試合は寸止めルールで直接的な打撃を制限しているものの、顔面へ強打することも度々ありました。
試合では反則扱いとなっても故意でなければ試合が継続するなどなかなか危険な流派というイメージはあります。
実際の香川政夫氏の試合風景を動画で収めていた動画がありましたので参考にご覧ください。
また試合以外の指導風景やデモ動画も残っていますが、なにせ小柄なのに強いというしかないぐらいすごい選手だったことがわかります。
まとめ
今回は植草歩が告訴した香川政夫とは?現役時代の試合動画や指導風景についてご紹介してみました。
空手家としての香川政夫氏の経歴はすごいものでした。
とにかく現役時代は小柄な選手でしたが俊敏で技のレベルが高く世界で戦える選手だったのです。
しかしながら今回は指導者としての行き過ぎた指導が問題となってしまいました。
空手は一歩間違えば命を落としかねないスポーツではありますが、それだけに指導方法には細心の注意を払う必要があります。
師弟関係にある2人に何があったのかはわかりませんが、オリンピックまでに解決してほしいものです。