鬼滅の刃人気が止まりませんが魅力はどんなところにあるのでしょうか?
子供たちが見ても楽しめるのは映像の美しさにもあるでしょうが、ストーリー的には大人も十分に楽しめる設定にはなっています。
いろんなキャラクターが登場するので名前が覚えられないなんて声も多いですが、作品を見るうちに疑問点もたくさん湧いてきます。
今回は主人公の竈門炭治郎が大正時代になぜ刀を持っているのかの疑問について考察してみたと思います。
鬼滅の刃の竈門炭治郎が大正時代になぜ刀を持っているのか?
【公開9日目】
「鬼滅の刃 無限列車編」興行収入概算
(本日)…約14.8億円
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鬼滅の刃では竈門炭治郎が刀を持っていますが日輪刀と呼ばれています。
猩々緋砂鉄(しょうじょうひさてつ)と猩々緋鉱石(しょうじょうひこうせき)という特別な鉱物からできていますが、採掘できるのは陽光山のみ。この山は太陽に一番近く、日光を蓄えることができる鉱物ができるのです。
炭治郎たちが戦う相手は鬼ですが、鬼は日光を浴びると消滅してしまいます。昼間は活動せずに太陽が沈んだ夜に動くのです。
鬼は普通の刀で切ってもたとえ首を切っても死にません。再び再生して襲ってきます。
しかしながら太陽光を蓄えた鉱物からできた日輪刀で首を切られると消滅し再び再生することはできません。おそらく太陽光を吸収している鉱物なので普通の刀とは違うのでしょう。
ところで竈門炭治郎はなぜ大正時代に刀を持つことができるのでしょうか。
そもそも日本の法律では明治時代以降は刀を持つことは禁止されています。1876年(明治9年)3月28日には廃刀令が施行されており刀を持って町を出歩くことは不可能な世の中です。
刀は江戸時代には武士の象徴でした。町の安全を守るのは武士だったので刀の所持が許されました。
明治時代に入り警察ができたことで武士などの身分もなくなり、刀を所持して出歩くことは禁止されたのです。武士の反乱にも発展するなど武士にとっては厳しい法律ではありました。
ところが袋に入れて持ち運ぶ人もいたそうです。
実は廃刀令は刀を持って出歩くことは禁止でしたが、所持や所有を禁止した法律ではありませんでした。
竈門炭治郎が刀を持つのは問題なかったのですが、町の中を堂々と持ち運ぶにはかなり問題のあることになります。
対象時代に町の中を刀を持って歩くシーンは多数ありますので、警察に見つかれば逮捕されることになるでしょう。
鬼滅の刃の竈門炭治郎の活躍する時代設定について
鬼滅の刃の竈門炭治郎の活躍する時代ですが、刀を持つという点では大正時代の設定で良かったのかということになります。
大正時代は15年間と短い期間ですが、明治時代を過ぎて世の中が反映している時代でもありました。江戸時代とは異なり異文化を取り入れた生活様式も見られ洋装、断髪などを取り入れる時代だったのです。
女性も仕事をする時代で華やかな時代だったのですが、この時代に人間を襲う鬼を題材に作品を描いたのはなぜかと疑問にも感じます。
華やかな時代だからこそそこに取り残された人たちがいても不思議はありません。
すべての人が幸せであるわけではなく、人間の表や裏を描きたかったのかもと思えてしまいます。
人間を襲う鬼の姿は怖いものですが、鬼は消滅する寸前に人間の気持ちを取り戻します。もともととても優しい人間だった姿を垣間見れたりしますが、鬼滅の刃が世代を超えた人気作品であることはこんな部分にも秘密があるのかもしれません。
とはいうものの、鬼滅の刃で竈門炭治郎が刀を持つ設定が大正時代であることの違和感はなくなりませんが・・・。
まとめ
鬼滅の刃の竈門炭治郎が大正時代になぜ刀を持っているのか疑問がありました。明治時代以降は廃刀令により街の中で刀を持ち歩くことは不可能で、持っていたら警察に逮捕されたはずです。
大正時代を設定して刀を振り回すのは無理がある時代設定ですが、あえて華やかな大正時代に鬼が人間を襲う話にしたほうが人の興味を誘うのかもしれません。
鬼という怖い生き物と人間の表・裏を描くことで幅広い世代に受ける作品になったともいえますが、本当の魅力は受け取る人によって異なるのかもしれませんね。
まだご存知でない人はVODなどで最初から観る方法は多数ありますので、一からご覧になってみてください。