喫煙者にとっては肩身の狭い思いをすることが多くなりました。
昔ならどこででもタバコを吸うことができましたが、最近ではタバコを吸う場所を探すのが困難です。
そんな喫煙者にとってまたもやあまり望ましくないニュースが飛び込んできました。
アメリカではメンソールたばこ禁止にニュースが舞い込んできましたが、禁止の理由は何なのでしょうか?また、今後、日本への影響があるのかについて調べてみました。
アメリカでのメンソールたばこ禁止の理由は何か?
動画:米、メンソールたばこ禁止へ 当局が来年に基準案取りまとめ pic.twitter.com/pLku1dgAqi
— ロイター (@ReutersJapan) April 30, 2021
アメリカで戦前に誕生したメンソールタバコですが、戦後に都市部に流入した黒人向けに初めて黒人を使ったポスターを作成したところ、熱烈に黒人に受け入れられ、メンソール=黒人のタバコとして受け入れられました。
結果的には最近に至るまでアメリカではメンソールタバコの比率は黒人の方が高いとのこと。
吸いやすいメンソールは、喫煙量を増加し、肺がんリスクも上げることから、一時期大きな問題になりました。
人権擁護団体は若い世代にも広がり健康被害に繋がるとして、黒人のイメージ=メンソールを植え付けるような宣伝を中止するように求めていたようです。
しかしながら大手たばこ会社の米アルトリア・グループと英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)傘下のレイノルズ・アメリカンは科学的根拠がないと反論しています。
根拠はないと主張しているものの、既にメンソールたばこは米たばこ市場全体の3分の1超を占めており、カリフォルニア、マサチューセッツなど複数州ではすでに禁止されています。
このように禁止されている州がある以上は根拠がないだけでは済まないでしょう。
黒人とメンソールを結びつけた企業戦略により黒人の健康被害を拡大したことは明白であり、今後もアメリカでは禁止の地域は広がりそうです。
メンソールたばこ禁止は今後、日本への影響はあるのか?
日本ではアメリカのように人種とメンソールを結びつけるような宣伝は許されないのでアメリカのようなことはなさそうです。
しかしながらタバコに関する健康被害の指摘は多く、喫煙所が無くなっていることを踏まえるとまったく無視できるようなことでもありません。
メンソールたばこは吸いやすい特性があり気軽に吸ってしまいがちです。
吸う量も増えてしまう傾向がある点では、日本でも規制の対象になってしまう可能性はあるでしょう。
いづれにしてもメンソールたばこだけでなく、タバコ全般にとって厳しい社会となることは間違いありません。
まとめ
今回はアメリカでのメンソールたばこ禁止の理由は何か?また、今後、日本への影響があるのかについて調べてみました。
アメリカではメンソールたばこと黒人を結びつける宣伝活動を行ったことで、黒人が健康被害にあったとされています。
企業側はそんな根拠はないと主張しているものの、メンソールたばこ禁止の州も増えてきており、今後もアメリカでは規制される可能性は高そうです。
日本でも同様に規制に動く可能性はありそうですが、何よりもタバコそのものが規制されるはずです。
今後も喫煙者にとって厳しい環境が続きそうです。